20100218

大切な一日

風邪をぶり返し昨日の朝の目覚めは最悪だった。

喉は痛いし、深い咳もでて疲労感は最高潮。気分も地面にのめり込み、ポジティブの欠片を探すがどこにも見当たらないそんな朝。

こんなときは家にいては行けない。と思い立ち、絶対行かなくてはという展覧会に足を運ぶことにする。

鼻をかみかみ旭山に向かって運転。

道のりのほぼ真ん中で、明日だと思っていたクリストの講演会が今晩だ!ということを発見。

体調のことを考え憂鬱になり、また、夜までの空く時間をどうしようと考え、早く家を出たことを後悔する。

しかも、こういう時に限って地図をもっているはずなのに道に迷うんだよなこれが。

もう行くのをやめようかな〜。と思ったところで発見!

時間が余ると思っていたのが、ところがどっこい。伺った画廊2件ともで、オーナの方や作家の方といろんなお話をしてあっという間に時間は過ぎた。

1件目の画廊では、若い力のほとばしりと可能性をまぶしく感じる。

2件目の画廊では、オーナーの人生をかけて本気で何かを追求してきたカッコいい女性の生き様に感動し、教えられ。

クリストの講演会では、人を巻き込むほどの力とダイナミックさで活動する凄まじさに圧倒される。

彼の語る一つ一つの言葉が心に残っているが、その中でも交渉の度に語っている言葉、

『あなたは、今までに見たこともない美しいものをみるでしょう』

という一言が最も強烈に残っている。

始まりは最悪な一日が、実りの多い大切な一日になった。

気がつくと、窓辺の枯れかけたブーゲンビリアに花が咲いている。

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