20100505

大切な人に花束を



4月30日シンガポールからの客人をホテルまで送っている道のり電話が鳴る。
KAORUさんが朝11時15分に亡くなったとの母からの連絡だった。

4月週に3回は彼女を病院に訪ねていた。
辛い体調の中も彼女はいつも明るく振る舞っていた。

「お花のあるところは良いところ」。
そう彼女は語り枯れかけている花もテーブルの上に置いて沢山飾っていた。

彼女の慰霊は沢山の花に囲まれていた。
最後のお別れの時にも、遺体が溢れるほどの美しい花に囲まれていた。

しかし、もう彼女は見ることもその香りを楽しむことも出来ない。

生きている間にもっともっと沢山の花で彼女の部屋を飾ってあげられたら。
美しい花で満たされている棺を見ながら思う。


f.

5月1日

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